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展示会レポート 2022.09.15

日本 ものづくり ワールド 2022

エレクトロニクス 実装技術 編集部

日本 ものづくり ワールド 2022

 

 

 ものづくりに関する専門展『日本 ものづくり ワールド 2022』が、RX Japan(株)の主催により、6月22日(水)~24日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて開催された。

 同展示会は、『第34回 設計・製造ソリューション展』、『第31回 3D&バーチャル リアリティ展』、『第27回機械要素技術展』、『第13回 ヘルスケア・医療機器 開発展』、『第5回 航空・宇宙機器 開発展』、『第5回 工場設備・備品展』、『第5回 ものづくりAI/IoT展』、『第5回 次世代3Dプリンタ展』、『第4回 計測・検査・センサ展』の9展で構成され、3日間の来場者数は49,261名を集めた。

 

 

 

 MIRAIZ(株)は、3Dスキャンにより現実の空間や設備をなんでもデータ化する『3Dデータ化サービス』の紹介を行っていた。

 同サービスは、現実の空間や設備を3Dスキャンによってデータ化し、人の手による調査では難しかった現場のデータ化を短時間/低コストで提供する。

 3Dスキャンしたデータは点群と呼ばれ、点群データは様々な用途で幅広く活用することができ、設備維持や管理に役立てることにも繋がる。

 現場に行かずに現場を確認することができ、シミュレーションや解析なども行える。

 


『3Dデータ化サービス』の紹介

 

 

 

 ホッティーポリマー(株)は、モノクロ8K LCDを搭載した光造形方式3Dプリンタ『SmaPri Sonic 8K XM』の展示を行っていた。

 同製品は、最大造形サイズ:W330×D185×H400mmと8K高解像度出力が可能で、それにより造形物の細部まで忠実に再現することができる。

 また、LCD の採用によりSLAに比較して高速出力を実現。

 セットアップも容易で、大容量のレジンバッドを採用している。

 精度が高いので、一般工業用としての使用や、ジュエリーなどのロストワックス鋳造マスターモデル製作も可能。

 

光造形方式3Dプリンタ『SmaPri Sonic 8K XM』

 

 

 

 東京貿易テクノシステム(株)は、革新的なポータビリティ/多機能測定を実現する高精度3Dハンディスキャナ『AQROS-Scan』の展示を行っていた。

 同製品は、高精度かつ高速スキャンで高い形状再現性を実現。

 最小0.01mmの高解像度で微細形状を細かくデータ測定し、光沢/黒色測定もノンスプレーで測定が可能。

 優れた可搬性により持ち運びや測定が容易で、Wi-Fiバッテリーユニットも用意。

 測定対象物へのターゲットマーカーレスを実現。

 

高精度3Dハンディスキャナ『AQROS-Scan』

 

 

 

 THK(株)は、ピック&プレース用に最適化された工程最適型ロボット『PPR』の展示を行っていた。

 同製品は、電子部品を構成する微細なワークを吸着し、ベースへの移載や組み立てを素早く正確に行うためのロボット。

 昇降、回転の基本的動作に加え、ワークに掛かる力を測定する力センサをはじめとした各種センサ、電磁弁、制御モジュールといった、ピック&プレースに必要な要素がオールインワンとなっている。

 ワークダメージの低減とサイクルタイムの短縮を両立し、生産性の向上に寄与する。


 

工程最適型ロボット『PPR』

 

 

 

 タキゲン製造(株)は、医療機器/食品加工機械/半導体製造装置など、クリーン環境を必要するニーズに対応したステンレス密閉用ハンドル『FA-1117シリーズ』の展示を行っていた。

 同製品は、洗浄性を考慮した凹凸の少ないデザインを採用し、金属摩擦による粉塵対策や異物混入防止に対応。

 標準タイプとローラータイプをラインアップし、取り付け位置に合わせてハンドルの回転方向や向きを変更することが可能。

 また、解錠位置でハンドルを保持することもできる。

 さらに、狭小スペースへの設置に最適なビットタイプも用意している。

 

ステンレス密閉用ハンドル『FA-1117シリーズ』

 

 

 

 廣瀬バルブ工業(株)は、オイルフリーで水により機械を動かす『水圧パワーユニットシリーズ』の展示を行っていた。

 同製品は、作動流体に水道水や清水を用いて力強く機械を動かす。

 水は防火/防爆性に優れ、漏れても安全で異臭もしないので、水の特性を活かした安全で衛生的な商品づくりや作業環境づくりを提案。

 また、設備の導入から維持/管理、省力化までライフサイクルアセスメントの考え方で総費用をターゲットにコストダウンを提案。

 さらに、化石燃料等の限られた資源の使用を抑えることで、地域社会のための企業づくりに貢献。


 

『水圧パワーユニットシリーズ』


 

 

 鍋屋バイテック会社は、段取り作業を自動一括制御し、効率化/生産性を向上する『ハンドル自動化ユニット』の展示を行っていた。

 同製品は、手動のハンドル操作の代わりに、自動で位置決めを行う装置。複数のユニットを一括制御することで、段取り作業時間を大幅に短縮できる。

 最大32台のユニットを一括で制御可能で、それぞれ別の動きをさせることもできる。

 また、位置決め設定パターンを複数登録することができ、誰でも同じ位置に調整できるため、作業の属人化を防ぎ、段取り作業を標準化できる。


 

『ハンドル自動化ユニット』

 

 

 

 (株)タブチは、簡単/確実に施工ができ、工場や実験設備などで使用されるエア配管用三層管配管システム『ライトエアー』の展示を行っていた。

 同製品は、従来の配管(鋼管/ステンレス鋼管)と比べ、軽くて自由に曲げられるエア配管。

 軽量で簡単に配管ができるため、短時間で施工が完了する。

 レイアウト変更も楽にでき、設備を止める時間を最小限に抑えられる。

 また、パイプも継ぎ手も錆びないので、クリーンで安全。

 さらに、パイプが自由に曲げられるため、切り回しも楽で、継ぎ手の接続個所が大幅に減らせ、エア漏れリスクを低減できる。


 

エア配管用三層管配管システム『ライトエアー』

 

 


 同展示会の次回開催は、2023年6月21日(水)~23日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて予定されている。

Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社エレクトロニクス 実装技術 編集部

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