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プリント基板 2017.06.03

「JPCA Show2017第47回国際電子回路産業展」プレビュー!

太田 幸恵

「JPCA Show2017第47回国際電子回路産業展」プレビュー!

いよいよ2017年6月7日(水)から6月9日(金)まで東京ビッグサイト(東京国際展示場)にて

JPCA Show2017 第47回国際電子回路産業展」が開催される。1971年に第1回目が開催されて以降、今回で第47回目を数えるJPCA Showは、プリント配線板に関する展示のみならず「マイクロエレクトロニクスショー 最先端実装技術・パッケージング展」、「JISSO PROTEC 実装プロセステクノロジー展」、「ラージエレクトロニクスショー」、「WIRE Japan Show 電線・ケーブル・コネクタ総合技術展」と同時開催され、東京ビッグサイト東4から8ホールを埋め尽くす「電子機器のトータルソリューション展」となっている。

 

テーマは「のせる つなぐ つくる そして、ひろげる」


JPCA Show2017は、「のせる つなぐ つくる そして、ひろげる」をメインテーマに、大学、業界団体、自治体などが連携して、エレクトロニクス展示会の中でも専門性・注目度の高い展示、講演を提供する。昨年は、出展者数760社・団体、1,421小間で埋め尽くされ、40,428名が来場した。3年連続して展示会規模が拡大していることから、今年も昨年を上回る来場者を予想している。
本年は、東5ホールにフレキシブルプリント配線板製品出展エリアが、JPCA Showとラージエレクトロニクスショーに跨るゾーンに「IoTエレクトロニクス実装展」、「ウェアラブルエレクトロニクス実装展」が新設される。また、JPCA主催者テーマ展示の『電子回路基板の新たな可能性を探る』では、海野技研の「基板とグラフィックの融合」や沖電線の「透明フレキシブル基板」、ピーバンドットコムの「AxelGlobe−50機の衛星群による地球観測画像データプラットフォーム」、FlashAir Developersの「基板少女・はがき基板/FlashAirノベルティ基板」など11の興味深い内容の展示が行われる。

 

産学連携による多彩なセミナー


会期中、様々な講演やセミナーも開催される。
基調講演では、(株)産業タイムズ社代表取締役社長の泉谷渉氏が総合的見地からIoTに向けた各社のデバイス投資動向をリポートする「IoT革命は世界バトルに突入 ~電子デバイスに一大インパクト~」の講演を皮切りに、3日間で15件の講演が行われる。今回、基調講演を事前登録した先着200名は無料で聴講できるので、ぜひ早めのセミナー登録をお勧めする。
JIEP最先端実装技術シンポジウムでは、「グローバル化に対応した知的財産戦略」、「パワーデバイス技術の市場用途と展望」、「IoT技術を支える電磁環境・EMC設計技術」、「システムインテグレーション、IoT時代を担う実装技術の現状と課題、ソリューションの提案」、「自動運転」、「自動車パワートレインシステム電動化(EV・FCV・HV)と実装技術の課題」、「次世代エレクトロニクス機器対応 FO-WLP技術」、「プリンタブル技術と材料技術のこれから」、「エレクトロニクスにおける樹脂の特性と高機能化」、「モジュラーエレクトロニクスの今後の進展」、「IoTを支えるセンサー技術」、「半導体とMEMS、センサの融合」といった12テーマで36講演が行われる。このシンポジウムでは、最新の実装技術動向だけでなく、特許業務法人志賀国際特許事務所の荒則彦氏による、実装技術分野の特許を事例に❝特許になる発明と特許にならない発明とは何が違うのか?❞といったポイントを解説する「実装技術分野の明細書の書き方」といったビジネスに勝つ講演も提供される。
技術や経営だけでなく、標準化セミナー(統合規格)も8講演予定されており、(株)カヤバオフィスの榧場正男氏、(株)UL Japanの酒井 和英氏、金野郁郎氏による「2019年完全実施IEC62368-1に向けて各国固有安全規格から国際安全規格化の動き&UL Forum」では、実施が迫る規格についての情報が語られる。
PROTECセミナーでは、出展者によって講演が行われる。特別講演では、JEITA jisso技術ロードマップ専門委員会WG6に関わるパナソニック スマートファクトリーソリューションズ(株)の井上高宏氏が「2017度版JEITA実装技術ロードマップより 実装設備の概要と今後の展開」のタイトルで、2017年度版のJEITA実装技術ロードマップの実装設備の章を取り上げ今後の実装技術の動向を概説する。
今年も伝統と新たな取り組みを行うJPCA Show2017の会場に行って、ぜひ最新技術に触れて貰いたい。

 

 
テクニカルライター太田 幸恵

技術調査会〈現Gichoビジネスコミュニケーションズ〉にて、長く月刊誌「エレクトロニクス実装技術」の編集に携わった後、ライターとして独立。エレクトロニクスや食に関する執筆を行い、日本実装技術振興協会 高密度実装技術部会で運営委員を務める。

http://www.j-jisso.org/
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