富士通(株)は、世界的なハイパフォーマンス・チップに関するシンポジウムである「Hot Chips 30」(開催場所:米国カリフォルニア州 シリコンバレー、開催期間:8月19日(日曜日)から21日(火曜日))に参加し、ポスト「京」に搭載するCPU「A64FX」の仕様を公表した。
ポスト「京」は2011年に世界一の性能を達成した「京」の後継機として、最大で「京」の100倍のアプリケーション実行性能を目指し、同社と理化学研究所が開発しているスーパーコンピュータである。A64FXは、世界で初めてArmv8-A命令セットアーキテクチャをスーパーコンピュータ向けに拡張した「SVE (Scalable Vector Extension)」を採用したCPUとなる。同社が60年以上にわたって培ったマイクロアーキテクチャ(ハードウェア設計技術)を継承し、ピーク性能は2.7テラフロップス以上で、HPCやAIなどの分野で高い性能を発揮する。