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展示会レポート 2021.05.21

日本 ものづくり ワールド2021

エレクトロニクス 実装技術 編集部

日本 ものづくり ワールド2021

 

 ものづくりに関する専門展『日本 ものづくり ワールド2021』が、2月3日(水)~5日(金)の3日間、リードエグジビションジャパン(株)の主催で、幕張メッセにおいて開催された。

 同展示会は、『第32回 設計・製造ソリューション展』、『第29回 3D&バーチャル リアリティ展』、『第25回機械要素技術展』、『第11回 ヘルスケア・医療機器 開発展』『第3回 航空・宇宙機器 開発展』、『第3回 工場設備・備品展』、『第3回 ものづくりAI/IoT展』、『第3回 次世代3Dプリンタ展』、『第2回 計測・検査・センサ展』の9展で構成され、3日間の来場者数は8,558名を集めた。

 


 (株)静科は、働き方を「音」から変える提案として、オフィス向け吸音パネル『SHIZUKA Graceシリーズ』の展示を行っていた。

 同製品は、壁に取り付けることで、室内の反響音を改善し、話しやすくて聞きやすい環境を実現する。

 また、静寂な空間を演出できるので、集中しやすい空間やヒアリングがしやすい空間を実現する。

 自立用脚付きで、組み立ても工具が要らず簡単に行える。タイプは、S/DS/P/Kの4種類を用意している。

 


オフィス向け吸音パネル『SHIZUKA Graceシリーズ』


 
 日本バイナリー(株)は、生産性、適応性、信頼性を兼ね備えた、ユニバーサルロボット社製の協働ロボット『e-Series』の展示を行っていた。

 同製品は、高い安全性、簡単プログラミング、迅速なセットアップといった、ユニバーサルロボット社の高機能と高性能をさらに拡張することにより、業種や企業規模、製品種別を問わずに対応できる。

 リーチと可搬重量が異なる4機種を用意し、精度、正確さ、応答速度と信頼性は共通して備えている。

 


協働ロボット『e-Series』

 


 (株)ハイロックスは、用途に合わせて機能を選べる設計にしたデジタルマイクロスコープ『HRX-01/RX-100』の展示を行っていた。

 フラッグシップモデルとなる『HRX-01』は、PCと接続して使用する5Mカメラ、4K解像度対応のデジタルマイクロスコープ。

 レンズ、スタンドが電動制御対応で、対象物をステージに載せれば、スタンド、レンズに触れることなく観察が可能。

 また、オペレータの必要な機能に応じたシステムを自由に選択できるので、必要最低限のシステムで初期投資を抑え、後から機能を追加してシステムを拡張することができる。

 スタンダードモデルの『RX-100』は、『HRX-01』と同様にPCと接続して使用し、拡大観察に必要な、観る、撮る、測るの機能は十分に有したデジタルマイクロスコープ。

 『HRX-01』と同じ観察倍率域をカバーしたレンズラインアップを用意している。


 

デジタルマイクロスコープ『HRX-01/ RX-100』

 


 (株)クロスフォーは、汎用性の高い万能反復試験となる反復耐久耐荷重試験機『AssistSystem TYPE-2』の展示を行っていた。

 同製品は、反復動作を基本とする装置で、任意にストローク幅、速度、パワー、加速度、カウント制御が設定でき、フォースゲージを搭載するとテスト前後による押し圧、引っ張り劣化度合いを計測することも可能。

 

反復耐久耐荷重試験機 『Assist System TYPE-2』

 


 (株)ファソテックは、連続カーボンファイバを使用して造形する画期的な3Dプリンタ『MARK TWO』の展示を行っていた。

 同製品は、「FDMのプリントヘッド」と、一続きのカーボンファイバ用の「特殊なカッターを組み込んだヘッド」のデュアルヘッドシステムにより、金属プリンタ相当の堅牢で軽量な部品を造形できる。

 カーボン含有のフィラメントではなく、独自の一続きのカーボンファイバフィラメントで造形するため、本来のカーボンファイバの特性を発揮できる。

 卓上サイズで特別な設備もいらず、どこにでも設置が可能。

 

3Dプリンタ『MARK TWO』

 


 JFEアドバンテック(株)は、気体のリーク個所を可視化し、省エネに貢献するエアリークビューアー『MK-750ST』の展示を行っていた。

 同製品は、エアリークの発生個所がカメラ画像により、一目で分かる。新型TFT液晶の採用により、屋外でも見やすい画面を実現。従来製品の『MK-750』を約1/2に小型化するとともに、新たに「簡易漏れ量表示機能」を搭載している。

 超音波を検出して音源方位を特定するので、騒音環境下でも測定可能。

 

エアリークビューアー『MK-750ST』

 

 

 (株)アスコは、専門知識もプログラムも不要で、つけるだけでIoTを実現する産業用IoTシステム『PUSHLOG』の紹介を行っていた。

 同システムは、必要なものをすべてセットで用意しているので、個別に検討、手配するための時間や費用を掛けずに、遠隔監視をスタートできる。

 ゲートウェイがPLCのデバイス値をプログラムレスで読み出すため、プログラムの追加や変更は不要で、RS-485タイプはModbus(RTU)に対応し、インバータなどを8台まで接続可能。

 アラームメール送信機能を使用してデータ異常時に担当者に異常を通知でき、収集したデータをCSVファイルで保存したり、WebAPIを使用して外部アプリケーションと連携することで、活用することが可能。

 

産業用IoTシステム『PUSHLOG』

 


 アラオ(株)は、工場/倉庫内などでの安心で安全な作業環境を実現する安全対策用品の一例として『サンドクッション』の展示を行っていた。

 同製品を地面に敷くことにより、堅い地面で作業するよりも足腰の疲労感を軽減できる。

 衝撃を吸収するだけでなく、防音や防振マットとしても使用が可能。

 規格は18t×500w×1m、重量5kg。

 

『サンドクッション』

 


 同展示会の次回開催は、2022年3月16日(水)~18日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて予定されている。


 

Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社エレクトロニクス 実装技術 編集部

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