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展示会レポート 2020.03.27

第11回 高機能素材Week 材料・加工機械の総合展

エレクトロニクス 実装技術 編集部

第11回 高機能素材Week 材料・加工機械の総合展

 

 

 12月4日(水)~6日(金)の3日間、幕張メッセにおいて、フィルム、プラスチック、複合材、金属、セラミックスなど、製品の高付加価値化に欠かせない素材技術が一堂に出展する「第11回 高機能素材Week 材料・加工機械の総合展」が、リード エグジビション ジャパン(株)の主催によって開催された。

 同展示会は会期中は、「第29回 ファインテック ジャパン」と、「第19回 Photonix 光・レーザー技術展」も開催された。

 

 

 アメテック(株)では、フィルムやガラス、不織布などの生産工程で、独自の検査アルゴリズムと画像処理で高精度な欠陥検出、分類を実現する、欠陥検査システム『SmartView』を紹介し、注目を集めていた。

 これと連動するSmartLearn自動欠陥分類ソフトウエアは、欠陥データを解析し、分類設定を自動作成するもので、検査システム『SmartView』がもつ200種類以上の欠陥特徴量を分類し判定基準の数値に使うため、より正確でより詳細な結果が得られる。

 分類/判定基準の算出方法は4タイプあり、結果や使い勝手から特に適したものを選べ、自動で作成された同基準は人の手で修正することも可能。

 

 

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欠陥検査システム『SmartView』に関する展示

 

 

 

 タクボエンジニアリング(株)はコンベアレス塗装システム『クイックシステム-UV』を紹介していた。

 通常、塗装システムはコンベアライン上に塗装、乾燥などの各モジュールが配置され、長大なスペースが必要であるが、同システムはUV塗料の特性を生かしたもので、短時間で塗膜形成を実現し、既存ラインの各問題点を解消したシステムである。

 塗装、乾燥、UV照射、除塵除電の各モジュールをブース化し、スワンロボットを中心に四方に配置。

 バッチ式から自動化システム、ライン組み込みなど自在に展開でき、塗装時間の短縮、設置スペースの小型化、エネルギーコストの削減を実現する。

 

 

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コンベアレス塗装システム『クイックシステム-UV』

 

 

 

 ユニテンプジャパン(株)ではギ酸ガス/水素ガス還元両対応のタッチパネル搭載はんだリフロー装置『VSS-450-300』を展示していた。

 同製品は最大到達温度:450℃(オプションで650℃対応)で、高速昇温だけでなく、「水冷システム」を標準装備しているため高速降温が可能。

 真空環境、窒素パージ環境に対応する他、水素ガス、ギ酸ガス還元にも対応していることから、多彩なリフロー環境に対応。

 還元方式によって、フラックスなしのはんだも適用でき、フラックス残渣を気にせず加工できる。

 

 

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はんだリフロー装置『VSS-450-300』

 

 

 

 松定プレシジョン(株)では、低コストな組み立て式の「クリーンブース」を紹介していた。

 同製品は、豊富な標準サイズをラインアップし、様々なレイアウトに対応する他、100mm単位のオーダーメイドも可能。

 必要な所だけクリーンにでき、無駄がない。

 また、軽量かつ美観にも優れるアルミフレームを採用しており、従来よりフレーム径が向上し、フレーム数も増えて高強度を実現している。

 また、同社では、必要なサイズで設計可能で簡単に組み立てられる「クリーン暗室ユニット」も展示。

 パネル式、フィルム式、簡易暗室のタイプが揃い、「クリーンブース」とともにクラス100~100000のクリーン度に対応する。

 

 

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「クリーン暗室ユニット」(左)と「クリーンブース」(右)

 

 

 

 同展示会の次回開催は、2020年12月2日(水)~4日(金)の3日間、幕張メッセにて開催される予定である。

 

 

 

Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社エレクトロニクス 実装技術 編集部

国内唯一の実装技術専門誌!『エレクトロニクス 実装技術』から転載。 最新号、雑誌の詳細はこちら

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