ローム(株)は、需要が拡大するSiCパワーデバイスの生産能力強化のため、ローム・アポロ(株)の筑後工場に新棟を建設することを決定した。
新棟は、地上3階建てで、延べ床面積約11,000㎡。現在、詳細設計を進めており、2019年に着工し、2020年に竣工する予定。
同社は、2010年にSiCパワーデバイス(SiC-SBD、SiC-MOSFET)の量産を開始して以来、世界で初めてフルSiCパワーモジュールやSiCトレンチMOSFETの量産を開始するなど、業界をリードする技術開発を進めている(同社調べ)。一方で、製造面においても同グループが誇る一貫生産体制を構築し、ウエハの大口径化や最新設備による生産効率向上に取り組んできた。
世界的なエネルギー対策が急務となる中、省エネルギー化のカギを握ると期待されているSiCパワーデバイスの需要拡大に備えるべく、新棟を建設し、生産能力の拡大を図っていく。